どもども!!宮嶋ひなです!!
突然ですが、おしゃべりは得意ですか??
WEBディレクターたるもの、クライアントさまから社内の会議、クリエイターたちとの案件共有など、喋らない業務の方が少ないのでは?と思うくらい、業務中はよく話します。
言語化が苦手!話すのが上手くなりたい!!
そんなあなたにコレ一本!!!!(すごくLPっぽい流れ)
キャッチコピーの技術で、言語化がみるみる上手くなるよってコラムです!!!
キャッチコピーで言語化???
「キャッチコピーなんてコピーライターの技術じゃん!」
それはそう。おっしゃる通り。(最近使いがちな便利な言葉)
しかし!!!!
自分の気持ちを言語化する、ということは、心の中でモヤモヤ〜っと形になっていない思いを、言語という形にとらえるということです。
キャッチコピーもまた、世に出ていない商品やサービスの特徴・魅力・ユーザーに伝えたいことを、短い言葉で具体化・言語化する技術です。
私はライターですが、コピーライティングの技術は独学で学びました。
独自に学んでいく中で、この「見えないモノをカタチ(言葉やデザイン)にする技術」は、実はいろんなところに応用が効くのではないか?と気付きました。
そこからは、学んだことを元にクライアントさまへの資料作りに役立てたり、新しい企画を考える時の足がかりにしたりと、便利な技術になったのです。
皆様にもぜひ、この考え方を覚えていただき、おしゃべり向上だけでなく、業務に煮詰まった時のヒントにしてもらえれば嬉しいです!!
参考書籍、もとい「師匠」のご紹介
私は制作会社でコピーライティングを書いて参りましたが、その会社ではライターやコピーライティングを専門に書いている方はおりませんでした。
SEO記事とコピーは、同じ「書く」という領域ではありますが、思考プロセスや成果物へのアプローチ方法は(同じ部分もありますが)違う工程も多く、考え方自体も異なるものでした。
そんな中、「コピーなんて書けない」と不安にまみれて作業続きで寝不足の重い体を引きずりながらたどり着いた本屋さんで出会ったのが、こちらの二冊でした。
すべての仕事はクリエイティブディレクションである。 | 古川裕也 |本 | 通販 | Amazon
なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか。 | 伊藤公一 |本 | 通販 | Amazon
とくに『すべての仕事はクリエイティブディレクションである』(古川裕也著)の方は、何周したかわからないくらい何度も何度も読み込んで、コピーの作り方を頭に叩き込みました。
こちらの著書は、実は「クリエイティブディレクター」について書かれている本ですが、コピー作り・言語化能力向上にとても参考になった名著です。
すべての仕事には、何らかのクリエイティビティが必要だということを意味している。(中略)クリエイティビティを必要としない仕事なんか、この世にない。それは、ビジネスに限らない。人生における多くのことが、この原理に基づいているのではないだろうか。
『すべての仕事はクリエイティブディレクションである』|はじめに
アイデアを生み出す、なんらかの形で新しいものを作り出している方々には、ぜひご一読いただきたい。帯にもあるように、古川さんの考え方を取り入れれば『どんなに困難な課題がきても解決できる力』が身につくようになります。
言語力・言語化を磨くための4ステップ
では実際に、言語化力である「おしゃべりパワー」をアップさせるための4つのステップをみていきましょう!!
(おしゃべりパワー……)
1.「課題」を見つける
2.「本質」を見極める
3.「ゴール」を決める
4.「アウトプット」のクオリティ管理
流れとしては、おしゃべりする際の課題(不満・不安・悩み・迷い)がどこにあるのかを見つけて、最終的なゴール(なりたい自分・理想の着地点)へと導いていきます。
最初はスムーズに話せるようにはならないかもしれません。しかし、会話は「テーマを持って話す」ことを何度も繰り返すことで上手になっていきますよ!
会話の「課題」ってなーに??
課題を何に設定するのかは、おしゃべりのどの部分に不満・不安を持っているかで変わってきます。あなたは、会話のどのような部分が「弱点だ」と感じているでしょう。
例を持ってこないとイメージしづらいので、ここではおしゃべり下手の『ひなお』くんにご登場いただきましょう!!
ひな先生、僕は初対面の人と何を話せばいいのかわからないんだ。頭が真っ白になっちゃって、言葉が出てこない…
そいつぁ大変だな少年!
初めましてのお友達にも気まずい沈黙を流しちゃうし、これがお客さん相手だともっと最悪だよ…!!アイスブレイクどころか、その場を凍りつかせちゃうんだ!
WEBディレクターとして、それは致命的じゃないか。先生に任せなさい!(イケボ)
初対面との会話が苦手なひなおくん。ということで、彼の「課題」は「初対面の人と仲良くなりたい!」ということになりました。
これは実際にあるあるなお悩みですよね。とくに前情報のない初めてのクライアントとのキックオフミーティングとか、まじで何喋ればいいかわからなくて滝汗です。
では、課題を見つけたところで、次の「本質」に迫ってみましょう。
おしゃべりの「本質」
「本質」探しは、ゴール設定をする際に非常に重要です。課題を因数分解し、悩みの核となる部分は何なのかを考えます。
この本質を見誤ると、ゴール設定まで間違うこととなり、望む結果が得られなくなります。
「本質を見極める」というと、かなり高尚で難しいことのように思えますが、ひとつずつ考えていけば大丈夫!
具体的に何をやるか、までは考えなくて良いので、課題に対してどのようなアクションをすればあなたが求める姿に近づくのかを考えてみましょう。
たとえば、先ほどの例。ひなおくんでいうと、課題に対して「おしゃべりが上手くなりたい」なのか「クライアントと打ち解けたい」なのか「誰とでもアイスブレイクできるネタを集めたい」なのかで、目指すべきゴールはかなり変わってきます。
ひなおくんは初対面の人と話せるようになりたいんだよね。話すことで、相手とどういう関係性になりたいのかな?
そうだなあ。お客さんとも打ち解けるようになりたいな。友達とまではいかないけど、これから制作を共にするパートナーとして、信頼関係を構築する足がかりにしたい。
なるほど。じゃあ、どのような状態になったら「打ち解けた」と言えると思う?
うーん…沈黙がなく話せている、とか…?スラスラっと喋れたらカッコいいよ!
確かに、よどみなく沈黙のない会話は気まずい空気になる隙間はないかもね。でもそれって、営業電話とか会議のファシリテーションでも同じだよね。それって打ち解けてる状態って言えるのかな?
うわ、確かに…
打ち解けた状態を示す表情って、なんだと思う?
うーん…あっ!!笑顔かな!
そうだね。なら、本質は「お客さんの笑顔を引き出すこと」だね。ここからゴールの設定と、そこへ至るにはどうすればいいかを考えてみよう!
会話における「ゴール」
ゴールとは、本質に対するアクションです。今までは自分でどのように課題を見極めるかに焦点が絞られていましたが、ここで初めてターゲットに対する視点というものが出てきます。
ゴールのイメージは、なるべく具体的でなければなりません。あなたの発するアウトプット(アイデア)によって、受け手がどのように受け取ってくれるのか。初接触の瞬間を、あなたは受け手側になって想像しなければなりません。その反応によって、具体的なアウトプットが定まってくるのです。
「笑顔を引き出す」ということは、相手がひなおくんに心を許している状態とも言えるね。ま、もちろん愛想笑いとかもあるけど。
よく乾いた笑いをいただきます…
初対面でどこまで相手に心を開いてもらえるかは未知数だけど、どんな感情になってほしいかは見えてくるね。どんな感情だと思う?
「楽しい」「面白い」…とか?
そうそう!他にも「興味深い」とか「好印象」とかね。ターゲットにどのように接していくかが分かれば、どんな準備をしていけばいいかも明確になってくるよ!
おしゃべりの「クオリティ」?
さあ!ここまでくれば、あとは実践(=アウトプット)あるのみです。
まず、「おしゃべり(=アウトプット)のクオリティ」をどこに定めるかですが、こちらは先ほど定めたゴールがどのような設定なのかで変化します。
今回はおしゃべりに焦点を当てていますが、たとえばクリエイティブや企画会議などは、今までの練りに練った設定をすべて生かし、顧客やユーザーなどターゲットとしている人たちが満足するアウトプットを生み出さなければなりません。
では少年!さっそくゴールに基づいたアウトプットを実践してみよう。相手の笑顔を得るために、どんな話をする?
きゅ、急に話せって言われても、無理ですよぉ…!
む、それもそうだな。ではきみは、どんな話題だと楽しくなる?
うーん…暗いネガティブな話題は楽しくないですよね。明るくて、前向きな話、とか…?
いいね!そういうことだ。ターゲットを想像して、どんな話題なら前向きに受け取ってもらえるかを考えるんだ。事業に関連することでもいいが、アイスブレイクには少々硬い話題だ。ミーティングを行う人数が少人数なら、もっと砕けた話も悪くない。たとえば、きみは何が好きだ?
食べることが好きですね!
なら、クライアントの会社に近いおすすめの食堂を聞いたり、シンプルに好きな食べ物を聞いたりするのも面白そうだ。「食いしん坊キャラ」が定着して、愛着を持ってもらえるかもしれない。
食いしん坊キャラはいいですね!次の会議までに、「実際にランチに行ってきました!」って言うとより盛り上がるかも!
そうそう。相手が年上で聞きづらい時は、自分から自己開示していくのもいいぞ。気持ちが明るくなるなら、無理にアイスブレイクを挟むことはない。ずっとお付き合いのあるクライアントで、担当が自分に変わって初めての挨拶などは、季節柄の話題でも十分だ。「最近暑いですが、体調お変わりないですか」とかな。体調を気遣われて嫌な気分になる人もいないだろう。
それめちゃくちゃいいですね!!なんだか初対面の人とも打ち解けられるような気がしてきました!!
会話の上達には、目的を持ったトークを繰り返すのが一番です。とくに雑談はテーマが自由でコロコロと変わりやすいため、ゴール設定に沿った話題をいくつか用意しておきましょう。
自分を見つめ、相手を思い、反復練習する。おしゃべり上手さんは、誰しもいきなりなれるわけではありません。「仲良くなりたい!」という姿勢が垣間見える姿で話されて、多少失敗しても悪感情を抱く人はきっと少ないはず。頑張りすぎず、「とりあえずやってみっか」くらいの気持ちで、あなたの思いを言葉にしてみてください。
言葉は水のように捉えどころがなく、霧のように消える
「言葉は呪いである。言葉は祝福である。
本当に大切なことは、まだ形にはなっていない。
だからこそ、心を表現する方法として言語化させなければならないのだ。」
気持ちを素直に言葉にするって、実は簡単なことじゃないんです。
流れる水を掴んで、思い通りの形にするようなもの。最初のうちは流れを掴むのに必死で、好きな形にするまで時間がかかったり、嫌な思いをしたりするかもしれません。
かくいう宮嶋も、小学校〜中学校の約9年間、いじめ&ぼっちを喰らっていた暗い学生だったので、長らくおしゃべりは不得意でした。
しかし、会話の目的や相手に抱いて欲しい印象、自己開示など、ひとつずつコツを掴んで、今では誰と話すのも緊張しなくなりました。
おしゃべりが得意になるまで、たくさん恥もかきました。脳内反省会も連日開催してました。でも、目的を持った会話術を手に入れたこと、言語化の技術を身につけたことで、おしゃべりはだいぶ気楽にできるようになりました。
あなたも、(練習はつまらないし、しんどいものですが)ぜひこの言語化の技術を使って、おしゃべり技術を向上してみてくださいね!
さてさて!!!
私ごとではございますが、個人目標にしていた「コラム10本書く!」と言うのも、気づけば次で最後になりました。(まあ気が向けば10本以上書くかもしれませんが笑)
思ったより大変だったし、思ったより楽しかったです。いつも読んでくださる方、いいね!推してくださる方、コメントくださる方、すべての方々に感謝しています。
では、記念すべき10本目のコラムでまたお会いしましょう。宮嶋ひなでした!
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