コラム34:女性ディレクターのキャリア形成について(家事育児両立とかまじムリゲーなんすけど)

どうも、はじめまして!

宮嶋(みやじま)ひな と申します。

フリーランスWEBディレクターの宮嶋が、今回は女性ディレクターのキャリア形成について、現状の課題と改善策、思うところなどをつらつらと書いていこうと思います。

「結婚や出産もしたーい!でも仕事ってどんなふうに考えたらいいの?!」とお悩みの方は、ぜひご一読ください✨

目次

”宮嶋ひな”ってナニモン?

まずは、私の簡単な自己紹介から!✌(´>ω<`)✌

職歴としてはフリーライター歴7年目、編集およそ2年、WEBディレクター1年ちょっとになります。雇用形態は派遣や正社員など幅広く経験しました。

私生活では男の子3人のママ、バツ2、元調理師(フレンチの海外留学経験済み)です!(人生落ち着きないな)

得意領域は、ライティング、キャッチコピー、取材、動画シナリオ、動画・画像編集、ナレーションなどなどです!(得意分野も落ち着きないのかよ)

ディレ森では割と初期からしれっと在籍しておりまして、たまーにオフ会にも参加しております。

「WEBディレクター歴1年かよヒヨッコじゃん」というお声もありますでしょうが、歴が浅いからこそ全ての経験が新鮮で、駆け出しのみなさまとともに知見を高めあえたらと思っております。

よろしくお願いします!!!!💪(´・_・`💪

ディレクターのキャリアパスについて考えてみた

さてさて。さっそく本題に。

そもそも、WEBディレクターのキャリアパスですが、どのようなルートが考えられるでしょうか?

もっとも一般的なのは、

アシスタント → ディレクター → WEBプロデューサー

といったところでしょうか。

他にも、プランナーやマーケター、アナリスト、または独立してフリーランスといった働き方も考えられますね。

つまりは、ディレクター以降の専門的な立ち位置は、すべてディレクター業務をこなしてから始まるということです。

もちろん、得意分野によってはいきなりマーケターやプランナーになる方もいらっしゃいますが、お客さんとクリエイターの橋渡しをするディレクション業務を兼任している方が多いでしょう。

WEB関連の高度な専門技術は、やはりディレクション業務を経ることなしに実現するのは難しいのです。

女性ディレクターのキャリアを阻むもの

では次に、女性ディレクターのキャリアについて考えていきましょう。

基本的には、女性だから、男性だからと言って業務の内容に違いはありません。

取材や、お客さんと対面した時にやわらかい雰囲気を出しやすい女性は場を和ませやすい、、、かなー??くらいの差しかないと思います。

また、データ分析や企画立案など、難しい部分の業務も、女性だから有利であるということもありません。

では、男性と女性の明確な違いは何か?

それは、「出産・子育て」にまつわるあれやこれや、です。

子どもは、女性にしか産めません。毎月の生理にともなう体調不良に振り回され、仕事に影響がでないよう頑張っている方はとても多いでしょう。

妊娠したともなると、10ヶ月間つわりや体調不良、大きくなるお腹を抱え、出産ギリギリまで働く方もいます。あるいは、妊娠が発覚して仕事を辞めることもあるでしょう。

出産後も、小さい子どものお世話をしながら出産前と同じように働くのは、並大抵のことではありません。一説には出産は「交通事故くらいの身体ダメージがある」とも言われるとおり、多大な負担をかけます。女性の体を作り変え、命懸けで出産するのです。

この、「結婚からの出産」が、女性のキャリアパスに大いに影を落とすことは想像に難くありません。

自由な時間がなくなる。自由な選択が難しくなる。

とくに長時間労働がはびこるWEB界隈において、出産後も徹夜しまくりでクライアントの要望を聞くだとか、いきなりお客さんに会いに行くだとかのフットワークの軽さは発揮できなくなります。

長時間労働しなければ出世できないというわけではありません。

しかし、仕事をこなせる量が少なくなれば、上位職種への昇進も、ディレクター業を続けていくことでさえ、すぐに困難になってしまうのです。

多くの女性ディレクターが抱える壁

ママとなったディレクターには、さまざまな壁が出現します。

子どもを保育園に預けられるように成長を待っても、家庭を回すために時短勤務を選択することもあります。急な発熱や病気はザラなので、自由に動けるフルリモートを選択したくとも、会社の規模によっては叶えられないことも。結婚によって住む場所を変えたり、働き方を変えたりすると転職を考えますが、子持ちだと選考がかなり厳しくなるのは間違いありません。

時短勤務や派遣など、働く時間を減らせば、給料も減ります。

いっそフリーランスに!?と思う方もいらっしゃるでしょうが、身重や小さい子がいる中で、実務や経理、営業まで自分一人で一手に引き受けなければならないフリーランスという働き方は、決して楽ではありません(自分で自由に時間を設定できるのは大きなメリットです)。

子どもが大きくなって手がかからない、フルタイムで働けるようになるには、せいぜい小学校に入学するまで待たねばならず、そうなってくると6年のブランクが開くことになります。出産のために仕事をやめてしまえば、そこから社会復帰をする、フルタイム先を探すという超難題に挑まなければなりません。

結果的に、働くことを諦め、近所のパートや派遣などの短時間で働ける方法を選択するママを、私は数多く見てきました。

このように、女性特有の「子を産める」という身体機能的な役割が、女性ディレクターのキャリア形成を阻むのです。

女性ディレクターが輝くためには

「女だからって仕事を諦めなきゃならないの?」

私、宮嶋が出産を経て、フリーランスとしてライターを目指せたのは、初めての出産から8年以上経過した時でした。

社会的な、8年の空白期間。専業主婦は経歴には書けない。理由がある空白期間は問題にならないという転職エージェントも言いますが、その間に確実に歳をとり、覚える速度や体力もなくなり、ハンデは大いにあると感じていました。

もし、出産しても育休で休めたなら。そして、子どもをすぐに保育園に入れられたら。そのような福利厚生が揃っている会社だったら、あるいは辞めずに働くという選択ができるでしょう。

それでも、子育て中のママには園からの突然の呼び出しや子どもの行事に付き合って度々仕事に穴を開けることがあります。これは何もママだけでなく、パパとなった男性にも同じことが起こり得るのです。

すべてのディレクターたちが輝くためには、子どもを持っても働き続けられるような制度を、会社全体で整備し、チーム全体で考える必要があります。具体的には、以下のポイントが重要になります。

・会社単位、組織単位での意識改革
・課題点共有の会議
・労働時間を守る
・属人化にならないようなチームの編成(情報の共有・開示)
・フルリモートの活用

とくに、労働時間の厳守と情報の共有は必須です。親側も、自分が筆頭となって進めているプロジェクトは進捗を日報やログなどで残し、可能であれば他のディレクターと共有しましょう。情報を聞いているか否かで、引き継ぎの難易度は格段に変わります。

また、可能な限りフルリモートの検討を行い、どうしても客先へ出向く予定があるなら、親側もできる限り協力できるよう家庭の仕組みを考えてみてください。ファミリーサポートや実家の親、周りのありとあらゆる行政機関で使えるものはないか、調べてみましょう。

どうしても親と独身の方を比べると、作業負荷は偏りがちになってしまいますが、「同じチームである」という意識共有の場を設け、「お互いにできることを精一杯やっている」との共通認識を持てるようにすることが大切です。

いますぐに制度を拡充させることは、難しいかもしれません。しかし、そのために会社に働きかけることは、決して無駄なことではないのです。

女性ディレクター、ママやパパの働きやすさを考えることは、そのまま会社全体の働きやすさにつながります。

道はきっとある。女性だからって、諦める必要は何ひとつない

女性ディレクターの方は数多くいらっしゃいますが、男性と比べるとまだまだ圧倒的に少ない人数なのは事実です。長く勤められる方も少ない印象を受けています。

「女性だから仕事を諦めないといけない…」

私は何度もそんな目に遭ってきました。結婚、出産、引越し、転職。女性は配偶者により、しばしば自分の夢や立場を諦めなければならないシーンに遭遇します。

あがきましょう。いいじゃない、仕事と家庭、両方を夢見たって。

諦めないでください。子どもを持ちたいという気持ちに蓋をしないで、

せいいっぱい、出来ることを一緒に探しましょう。

あなたのキャリアが願うままに輝けるよう、祈っています。

そして、こちらのコラムをご覧になっている経営層のみなさま。

女性ディレクターを大切にすることは、そのまま男性ディレクターの働きやすさにもつながると思います。(労働時間是正や属人化の緩和、家庭との両立のしやすさなど)

もちろん、一朝一夕には解決しない問題ですが、頭の片隅にでも、今後の課題として少しでも考えてくださると嬉しいです。

最後に。

宮嶋ひな、絶賛お仕事募集中です。(清々しいまでのダイレクトマーケティング)

それでは、最後までお読みくださり、誠にありがとうございました!

また、次のコラムでお会いしましょう。

3カラム専門のデザイン集作ったのでちょっと立ち寄ってみて

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コラムメンバー✍

さすらいのフリーライター・WEBディレクター。
取材とキャッチコピー作りが好きです。
抽象を具体化、言語化し、言葉によるデザインを構築します。
体内はゲーム実況と紅茶とケーキで構成されています。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • コミュニティメンバーによるコラム!
    女性目線のやつは僕には到底かけないのでありがとうございます!

    これは特に同性から共感の嵐かも(`・ω・´)b
    日頃から盛り上げていただいてありがとうございます!

  • こういういろんな目線からの記事があるの良いですね!
    経験が無い所からいかにキャリアを作っていくかを自分で考えてきちんと形にしているのステキです!

    • ありがとうございます!!✨
      書いたとおりブランクも経歴もあったので、自分に出来ること・価値提供可能なものは何か?を必死に考えた結果、こんな感じの経歴になりました☺️✨
      これからも色んな目線での「何も無かったやつの知見」を書いていければと思います!(๑•̀ㅁ•́ฅ✨

  • 初めまして✨️
    ディレクターでは無いのですが、記事を読んでいて「諦める必要はない」「あがきましょう」という言葉に、とても共感です!!!
    自分の許容範囲でやれるだけやったら悔いも残らないのかな、と思ってます。

    土台というか、会社さんとしてフォロー体制がないと色々と厳しいのもまた事実な感じはあるのでそういった会社さんが増えたら嬉しいなと。

    そのためには事例が無いと会社さん側もイメージも湧かないと思うので、私自身が事例となれるように孤軍奮闘中です( *˙ω˙*)و グッ!!

    みなさんの可能性が少しでも広まりますように。
    一緒に頑張りましょう!!!

    • はじめまして!✨コラムお読み頂き、誠にありがとうございます☺️✨

      共感いただけて嬉しいです!!
      まだまだ日本では、「頑張って働いて道をひらく」より、「諦めて節約しよう」を選択する人も多く……もちろんその道も納得してたら問題ないんですけども、もしモヤモヤっとしてたら、もうそこは自分で頑張るしかなくて。

      自らアクションを起こす大変さを知ってるので、孤軍奮闘されているよめこさんを、心から尊敬するとともに、同志として私も頑張らなきゃ!!と勇気をもらいました

      共に頑張りましょう!!(๑•̀ㅁ•́ฅ✨

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