コラム28:読み込み速度の最適化?「ユーザーが無意識に期待している速度」がポイント

あっすあっすです。

先日、コミュニティで『ページの読み込み速度を改善する方法』についてオンラインで勉強会を実施しました。

(^ω^≡^ω^)うおうおうおうお

同時接続最大で25人程度?だった気がします。
参加いただいた方々ありがとうございました。

さて、本日はこの勉強会で学んだことをポツポツと語りたいな、と思います。

ちなみに最初に書いておきますが、勉強会をした結果むやみやたらにページの読み込み速度の改善に努めることは果たしてよいのか?という話になり、結論として『ユーザーが無意識に期待している速度』を叶えてあげることが大切では?という話になりました。では解説します。

目次

まず前提として

まず、そもそも『ページが軽くなり、読み込みが楽になり、ユーザーが快適に閲覧できる』
これ自体は非常に素晴らしいことです。これに越したことはありません。最高です。

じゃあ、ガンガン画像を圧縮したり設計を見直したり、サーバを見直したりすればいいのでは????SEO的にも効果があるって聞くし、CVRが上がるって色んな記事で書いてあるよ????

はい!

はい!その考えも間違っては無いです。でも、このポイントを抑えて考えてみていただきたいです。

ポイント
・ユーザーが無意識に期待している速度を考える

^ω^)ほ?

じゃあ解説すっぞ!

ユーザーが無意識に期待している速度を考える

『なんかちょっと重く感じるからページ軽くできないかな?』
『分かりました!対応いたします!』
「とりあえずページの容量を削るか、、まずは画像かな」
「ページ軽くしてみました!どうですかね」

「うーん、軽くなったのかな?よくわからないな」
「いちおう1MB軽くしたので改善できてるはずですが」
「ふーん。もうちょっと軽くしてもらってもいい?」
「あー、、、はい。これ以上やるとしたら、うーん」

もしかしたらこんな会話をしたことがある人、いるかもしれませんね。
圧縮、サイズの見直し、ソースの書き方をより適正にする。。。などなどやれることは調べれば沢山出てくるでしょう。

ただ、ここでポイントになるのは単にページをアレコレして『早くする』ことではなく、
その依頼者が『なんで重く感じたか』『何と比べて重く感じているか』が重要なポイントになると考えています。

^ω^)ふぁ?

なんで重く感じたか
もしかしたら依頼をしてきた人の通信環境や端末に問題があったのかもしれないです。繰り返しになりますがもちろんページが軽いことに越したことはありません。ただ、人によって色んな通信環境や端末状況(容量がギリギリなど)があるため全ての人が快適に感じる軽さには限界があります。なので作業する前に必ず依頼者にどんなシチュエーションで閲覧を試みたか、OSや端末、ブラウザを聞いてみると『実はいじらなくてもページの読み込みは早い』可能性があるので、余計な作業が減らせる可能性があります。

何と比べて重く感じているか
実はこれが重要。おそらく無意識に期待している速度というものがあるはずなんです。例えば通販サイトで最も利用しているサイトがAmazonだった場合、同じ通販サイトである楽天がちょっとでも重かったら物凄くストレスを感じると思います。重さだけではなく『きっと通販サイトは商品の検索ができるし、購入履歴が追えるだろう』『きっとギャラリーサイトはこういう絞り込みが出来るだろう』『きっと動画配信サイトはYoutubeみたいな操作性なんだろう』

といった具合に『きっと○○○○は同じサービスを提供している○○○○と同じなんだろう』

という無意識に期待していることがあるはずです。これはページの重さも同様だと考えてます。

なのでちょっとでも重く感じると、、
『え??クックパッドなら快適なのにこのレシピサイトは重いなぁ。やーめよ。』

という風に感じてしまうのです。実際の重さにたいした差はなかったとしても比較対象がちょっとでも早いと相対的にストレスも感じやすくなります。

^ω^)なーるほど

なのでページの読み込み速度を上げよう!と考える前に、まずは通信環境や使用している端末やブラウザの状況をキチンと把握する。次に似たようなサービスを提供しているページがどれくらい軽いのか容量やページの読み込み速度を計測してみましょう。

※容量は実際にそのページが読み込んでいる画像達を軽くしたりサイズをいじってみよう!
※計測にはみんな大好きPageSpeed Insights競合のスコアをチェックして改善に挑め!!

とはいえ、改善したほうがいいに決まっている

とはいえ軽いに越したことはありません。
ただ!ただ、マジでむやみやたらに改善しようとすると際限がなく工数ばっかり取られてしまい、利益とのバランスが取れなくなる可能性が出てきます。

しかも本当にそこまで改善して何が効果あったのかは証明が難しいのです。

^ω^)え?でもSEOの効果とかCVR向上とか

いろーんな記事を読んでみると『軽くするとSEOの向上が期待できる』『CVRの向上が期待できる』といった解説が出てきます。これ自体は間違いじゃないと思います。(実際ページスピードアップデートとか過去にあったし、重い通販なんか利用したくないし)

ただ、それらの改善結果に紐づけた証明は非常に難しいです。SEOは確かに上がったかもしれません。でも競合の評価が勝手に落ちて順位が下がった結果、自社が繰り上がっただけかもしれません。CVRは上がったかもしれないけど、それは時期性のものかもしれませんし営業メールの効果かもしれません。

ですのでそこを目的とするのではなく、個人的には『軽いほうが使いやすく感じるし、余計なストレスが減らせると思います。ちなみに競合はこのくらい早いので最低限これを目指しましょう。なので最低限この程度は実施してみます。これ以上となる場合は設計から見直す必要がある場合がございます。要相談にさせてください。』くらいの温度感でクライアントに提案したり改善する方針が良いと考えてます。

なので最低限のお作法として

最低限のお作法
・必要以上に大きなサイズの画像は使わない
・画質が落ちない程度に容量を圧縮する
・webpを活用する
・動画の埋め込み方法や呼び出し方法を考える

まずは、このあたりを制作のルールとして取り組む程度がよいかと考えております。

それでも競合より早く!などと要望を貰ったらそれは費用と時間と懸念点をすり合わせてから実施、、、といった感じが良いかなと思います(`・ω・´)

最後に

どうでしょうか。なにか勉強になった人はおりましたかな。

定期的に勉強会をやって、得た知見はみんなに共有していければなと考えております(`・ω・´)b

次回は『提案書の作り方・提案の通し方』or『Looker Studioの作り方』あたりの勉強会を開催する予定です。

2023年ももう少し、このまま一気に駆け抜けましょう!

2023年の12月9日(土)にコミュニティの忘年会をやる予定やぞい!
気になる方はぜひご連絡を~

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コラムを書いた野郎

のんびりWeb業界の人たちと仲良く勉強したり仕事したりしてます。

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